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事例紹介

代表や当社のメンバーが、実際に行った調査の事例を紹介します。
記録は残しておらず、記憶で書いているので多少の誤りはあるかもしれませんが、おおむね事実です。
ただし、場所や時間、個人情報に類する部分などはフェイクを入れている場合があります。

目次(事実は小説より奇なりって?)

◆事例1 おまかせ調査パックで月イチ浮気をあぶりだす!
◆事例2 店内での不貞行為を映像確保!
◆事例3 いくつになってもあなたを愛している・・・
◆事例4 温情を裏切るやつには天罰を!
◆事例5 サカリがついた猿のように
◆事例6 不倫旅行は温泉で!
◆事例7 初の不倫はネットカフェ?

◆事例1 おまかせ調査パックで月イチ浮気をあぶりだす!

40代の男性からのご依頼。調査対象は30代半ばの奥様で幼稚園の子供さんがおられる。
ご主人はサラリーマンで隣県に単身で長期出張中であり、週末に帰ってくる生活が続いているとのこと。
奥様がよそよそしくなったと感じることから、浮気を疑っておられた。

浮気をしているとの確証はなく、別居状態なので、対象についての情報も少ない状況だった。このまま調査に取り掛かったのでは、時間ばかりかかって金額も膨れ上がる。

そこで「おまかせ調査パック」での契約となった。
「おまかせ調査パック」は期間だけを定めていて、調査のタイミングや方法については当社に任せてもらう。必ず結果が出るというお約束もできない。
信頼関係がなければ成り立たないが、依頼者様は何度かの面談で当社を信じて下さり契約となった。

対象の車両にGPSを設置し毎日その動きを見ていたが、自宅、パートの職場、幼稚園、奥様の実家、スーパー以外に怪しい動きは見られない。一度、ファミレスに入った時があり手の空いた調査員が向かったが、ママ友のランチ会だった。
約3週間、何もつかめないままだったが、ある日の午前中、対象車両が隣の市のショッピングセンターへ入った。この時現地に向かった調査員は、駐車場に停めてある車両を確認したが車内に人の姿はなかった。ショッピングセンター内にも対象を見つけられず、その日は約5時間後に対象が一人で車両に戻って来た。
しかし、このことで私たち調査担当者は「浮気相手がいる」かもしれないという思いを深めた。

次の機会は、それから1か月後。車両が生活圏内からどんどん離れていくのを確認し、約10分遅れで追尾した。この日は○○駅付近のコインパーキングに駐車した車両をみつけたが、やはり人はおらず、5時間後に徒歩で車両に戻る対象を確認できたのみだった。ただ、この時対象が歩いてきた方向は飲食店や商業施設などがあまりない住宅街であるため、近所で浮気相手の車両から降りてきたのではないかと推測した。
その後もファミレスや区民センター、ディスカウントショップなど、通常の行動範囲から外れる移動を確認しては何度か緊急出動し、空振りを繰り返した

そしてさらに約40日後、午前中に対象車両がまた○○駅方面に向かうのを確認し、調査員が追尾したところ途中で追いつくことができた。目的地が予想できたため、近道をできたことが功を奏した。
前回のコインパーキングが満車だったことから、対象は近くにある別のパーキングに停め徒歩で移動を開始した。調査員が尾行開始。対象はすぐ近くの路地に停めた白い車両に乗り込んだ。急いで調査車両に戻り白い車両を追尾したところ、約10分ほどの場所にあるラブホテルに入って行った。

ついに尻尾を捕まえた!

私たちもラブホテルに入り、対象車両の近くの区画に駐車した。
すぐにカメラをセットする。より撮影に適した駐車区画が空くと車両を移動させた。
そして約5時間半後、ラブホテルの玄関から出てくる二人を撮影することに成功した。

二人の乗った車両はラブホテルから出て、そのままコインパーキング付近で対象は降りた。

私たちはそこから浮気相手の車両を尾行し、駐車場と自宅マンションを突き止めた。
マンションはオートロックで中に入るのが間に合わず、当日は部屋まで確認できなかったが、その後の調査で、部屋番号、氏名、勤務先を把握した。
さらに2か月をかけて、あと2回のラブホテル出入りを撮影し調査完了した。
本件は、調査開始後約3か月目で、最初の証拠を取得することができた。

依頼者はその後、当社が紹介した弁護士さんに依頼して離婚訴訟を提起し、奥様と浮気相手から慰謝料をもらって離婚が成立した。
後からわかったことだが、奥様と浮気相手の関係は4年前から続いており、1~2か月に一度会っていたとのこと。最近始まった関係ではなかった。
奥様は男とホテルを出た後、毎回、子供を迎えに保育園に直行しており、そのことも地味にご主人のHPを削ったようだ。

通常の調査ではなかなか証拠が掴めないと思われるが、当社の「おまかせ調査パック」にピタリとはまった案件だった。

◆事例2 店内での不貞行為を映像確保!

6~7年前の事例。依頼者は40代の主婦。夫が飲食店を経営しており、20代の女性マネージャーとの関係を疑っているとのことで、当社に依頼があった。

半月の予定で調査を開始。閉店後に対象を尾行したところ、3日目ですぐに女性のマンションに立ち寄るのが確認できた。ただ、2週間で4回マンションに立ち寄ったのだが、初回が1時間弱、あとの3回も3~40分の滞在で不貞行為と言えるかがやや微妙なところ。
というのも、30分以上あれば肉体関係を疑うことは可能だが、同じ職場なだけに仕事の打ち合わせをしていたなどという言い訳も可能な時間なのである。
もちろん、仕事の打ち合わせなら店内ですればいいだろうというのが正論だが、言い訳する方は必死なので「その辺りに気が回らなかった。今後は気を付ける。」などとうやむやにされかねない。

通常はこれをクリアするため、とにかく回数を多く集める。
「そんなこと言ったって、こんなに何回も打ち合わせなんておかしい。」という主張ができるからだ。

ところが、今回は依頼者より「夜の店内が怪しいと思う。撮影できませんか?」との要望があった。
私は「とんでもないものが映るかもしれませんよ?」と答えたのだが、どうしてもやりたいとのこと。
幸いなことに奥様もお店の役員で、店舗契約上も店内に入ることが可能であり、法的な問題もクリアできる。さらなる証拠の確保のため店内にカメラを仕掛けることにした。

閉店後、電気工事業者を同行して、店内にピンホールカメラを2台仕掛けた。天井の照明の配線に紛らわせて夜通しで配線工事をし、完了したのが朝の7時!
電気工事業者が用意した部品が不良品だったというトラブルがあって、外が明るくなるまでかかってしまった。
今ならWi-Fiを使用するのでこんな工事は必要ない。当時もあったのだが、性能の問題で有線方式を使っていた。本件が有線カメラを使った最後の案件だったと思う。

映像は、スマホで24時間いつでも監視できるようにしていた。
そして数日後、とんでもない映像が撮れてしまった!
閉店後のお座敷席の二人。
まさかリアルタイムで奥さんが見ているとは思ってもいなかっただろう

その後、この証拠をもとに奥さんはご主人と話をし、ご主人は土下座で全面降伏となった。
しかし感心したのはそれからで、この奥さんは本当の女傑だった。
相手女性に対し「主人があなたを誘惑したのだし、あなたはお店に必要な人。今回のことはあなたにも迷惑を掛けました。」と言って、女性に有給休暇を出した。

20代の女性にすれば、慰謝料を請求されてもおかしくないと恐れていたのに、予想外の対応だったはず。本当に感謝したのだろう。
女性は数日休んだあと仕事に復帰し、今もお店を支えてくれているそうだ。
その後は家庭円満のようで、奥さんから私に時どきLINEでオンラインゲームへの招待が届く(笑)

◆事例3 いくつになってもあなたを愛している・・・

依頼者は70代の女性。10年ほど前に、自営業のご主人が親戚の女性と浮気をしたことがある。それ以降、奥様は夜中に何度も目が覚めるようになったとのこと。

数年前から月に1~3回、ご主人が外出の際の行動確認を依頼されている。
「過去に親戚女性との関係が発覚し、もう会わない」ことをご主人が奥様に約束したそうだが、奥様は「まだ続いているかも」という疑いがぬぐえないそうだ。

調査依頼を受けてから2年目ぐらいに1度だけ、親戚女性の家に10分ほど立ち寄るのを調査員が確認した。しかしそれ以降、数十回の尾行をしたが女性の影は見られない
調査の都度、正確に報告しており、奥様に「ご主人はもう浮気はしていないと思いますよ」と伝えたこともある。だが、依頼は止むことなく続いている。

一度壊れた信頼関係を取り戻すのが、どれだけ大変なことか、改めて人の情念の深さを思い知らされる。

おそらく、奥様も「もう浮気はしていないかも」とは思っているに違いない。けれど、それをきちんと確認しなければ気が休まらないのだろう。

あの時もたった10分だし何もなかったとは思うが、なぜご主人は親戚女性の家に行かなければならなかったのだろう。
ご主人にとっては「もう10年前のとっくに終わったこと」なのに、奥様はずっと苦しんでおられる。浮気というものの罪深さを思わずにはいられない。

それでも最近は依頼の頻度が少し下がってきていて、ご主人の外出の名目が、たとえば釣りに行くだとか組合で会合があるという時だけ依頼されるようになってきた。以前のように、日常のお仕事での外出については依頼が減ってきている。

良い傾向だと思う。私たちを通じてご主人の行動を確認し、ご主人に対する信頼を取り戻しつつあるのかもしれないなと思うと、少しうれしい。

奥様が早く安らかな眠りを取り戻されるよう願っている。

◆事例4 温情を裏切るやつには天罰を!

依頼者はある法人。過去に経理担当による数百万円の使い込みが発覚したが、永年の勤務による功績を考慮して返済の約束を受け入れ、示談で解決した。ところが返済が滞り始め、対象がいつの間にか転居し連絡も取れなくなっていたことがわかり、差し押さえを検討。所在調査、及び現在の勤務先確認の依頼を受けた。

本気で姿を隠した一人の人間を見つけることはとても難しい。

例えば対象がなんの縁もゆかりもない場所に行き、公共サービスも受けず偽名で暮らしていれば、見つけることはできない。

警察や暴力団などの組織は関係各所に手配をして網にかかるのを待つが、探偵はそのような方法が取れない。
だが所在調査の依頼を受けてみると、何か関連のある場所にいたり、誰か知人と連絡を取っていることが多い

私たちはまず、関係者をたどることから始める。多くの人間はなにか縁のある場所や人を頼ったり、どこかに痕跡を残している。
実家、兄弟、おじ、おば等の親戚、従兄弟、友人と範囲を広げる。
友人まで当たろうとすると範囲は一気に広くなる。家族からの依頼であれば仲の良かった友人もわかっている場合が多いが、今回のような外部関係者からの依頼だと、まず仲が良かった友人を聞き込みで探さなければならない。

注意が必要なのは、聞き込みをしても「うちにいますよ」とは言ってくれないということだ。対象が隠れているのを助けている場合は、かくまっている人もそれを隠す。

だから観察力や頭の回転が必要で、センスのない探偵だと見すごしてしまう

今回の例では、対象及び妻の実家から調査することにした。対象の実家が入社時のデータからわかっており、まず対象の実家に向かった。

実家は車で1時間程度の距離で、周囲には畑や田も点在する地方都市にあった。こういう立地だと離れた場所から監視できるので張り込みやすい。

乗用車と軽自動車が置かれている。表札を確認したが、対象や妻の名前はない。

何かの仕事はしているだろうと考え、朝から夕方まで張り込みを開始したが、初日は全く人の出入りがなかった。
二日目の朝7時ごろに現地に着くと、軽自動車がない。早朝からの仕事かもしれない。
そのまま張り込みを続けると、昼12時すぎに軽乗用車が帰宅し、男性を撮影することができた。依頼者に確認すると、対象で間違いないとのこと。

今回は、あっけなく所在が割れた

あとは勤務先を調べればOKである。

翌日は午前2時に実家に向かったが、この日も軽自動車がない。何時に出かけているのだろう?

いったん引き上げ夕方16時から張り込んだ。軽自動車は戻っていたが、今度は休みなのか翌朝まで動かなかった。

さらに翌日も16時からの張り込み。対象は夜の10時半ごろ家を出て1時間移動、0時から翌10時まで介護施設に夜間勤務をしていることがわかった。

不規則な勤務体系だったため、たったこれだけを把握するのに50時間以上を費やすことになってしまった。

本件は聞き込み等もなく、特に面白い話もないのだが、所在調査の一例を紹介してみた。
もっと面白い話はあるのだが、法的にちょっとだけグレーな時もあるので、その話はまた今度とさせていただく。

◆事例5 サカリがついた猿のように

依頼者は30代の主婦。30代のご主人は工場勤務だが、最近、残業が増えたという。
ご夫婦は職場結婚だったため奥様は社内に友人がおり、実際は残業していない日があることを把握しておられた。
事前に残業の日程がわかれば無駄のない調査予定が立てられるのだが、残業は当日に連絡があるとのこと。2週間の調査で、工場の終業時からご主人を尾行することとした。

対象は自家用車で通勤している。工場の終業時間は18時だったので、17時半から工場を張り込んだ。
2日ほどは空振りで、車両は自宅に直帰した。

3日目、張り込みを開始して1時間半、奥様から「主人が遅くなると連絡してきました」とラインが入った。たしかに対象は残業をしている。
ところが20時ごろ、出てきた対象の通る道筋がいつもの帰宅ルートと違う!!

対象は20分ほど自宅と反対方向に走りスーパーの駐車場に車両を停めて、徒歩で15分ほど移動したところで居酒屋に入った。
調査員が店内に入ると、対象は男女2名ずつ4名のグループで飲んでいる。その様子を撮影し、あとは外で張り込む。
入店してから2時間半で4名は出てきて、店の前で解散した。

対象は女性と一緒にスーパーに停めた車まで歩き、車内で20分ほど会話をして移動を開始した。
対象が飲酒運転ではないか気になる。
対象が飲んでいたビール、私たちと同じくノンアルコールであれば問題はないのだが。
車両は路上で女性を降ろした。一人の調査員が女性を尾行し女性宅を確認するとともに、車両の方は対象を追尾したが、対象はそのまま自宅に戻った。

かなり怪しい状況だが、まだこの女性が浮気相手とは断定できない。
さらに数日の張り込みをしたが、空振りが続いた。翌週、また対象が前回と同じくスーパーに車両を停めて、徒歩10分ほどの別の居酒屋に入った。

今度は前回送って行った女性と二人で飲んでいる!
約3時間後に店から出てきたとき、女性の酔っている様子が見て取れた。
二人で歩き始めコーナーを曲がると、女性が対象に腕を絡めて寄り掛かった!

二人はしばらく歩き、地元信用金庫の駐車場にスッと入ると物陰でキスを始めた。2~3分いちゃつくと、そこからはすごかった。自宅から距離があるという安心感なのか、歩きながらキスをする。ハンバーガーショップの駐車場でつまずいた女性を支えると、そのまま1分以上キスを交わす。対象の手は、女性の胸や腰を触る。店の中からも見えていると思われるが、気にならないのか。

ふらふらして移動を始めると、また焼き肉屋の駐車場でいちゃつきキス
うどん屋の軒下でキス
まるでサカリのついた猿のようだ!
30分かけて車両に戻るとすぐに移動を開始し、女性のアパート付近でコインパークに駐車、二人で部屋に入って行った。
対象が部屋から出てきたのは、午前4時ごろ。そのまま帰宅した。

この日、奥様には「友人と飲んでいる。○○君(友人)宅で酔いを醒ましてから帰る」と連絡があったとのこと。奥様には、くれぐれも辛抱してご主人に悟られないようにしてくださいと念を押した。
というのも、最低あと1~2回は証拠が欲しい継続的な不貞行為と1回きりでは、慰謝料に差が出る可能性があると弁護士さんからも言われている。
さらに、外でいちゃつくのは一般常識からすると十分に浮気なのだが、不貞行為とはいえない。
今回は女性の部屋に宿泊しており、合わせ技で不貞行為のカウント1というところ。

依頼者はほとんどの方が、リアルタイムで様子を知りたいと希望される。
その場合は、ラインなどで随時報告をする。
だが知ってしまうと、調査期間中はつらい辛抱をしなければならない
気持ちの揺れが態度に現れ、調査していることを対象に感づかれてしまうことがある。
調査していることが対象にばれると、そこから証拠が取れなくなる。

状況報告はするが、できることなら概要報告だけで写真などは送らないで済ませたい。
今回の依頼者にも、契約時にその趣旨を説明して了解を得ていた。
この時も、キスやイチャついたりの写真は送らず、女性と部屋に入ったことだけを報告した。

この後も調査を継続し、対象が女性の部屋に宿泊するときの出入りを3回映像に収めた。その間、別途調査により、女性についても氏名や勤務先を把握した。
依頼者に報告書をお渡しして説明したとき、路上できわどい行為をする対象の写真を見て絶句しておられた。

あとは当社から紹介した弁護士さんに依頼され、慰謝料をもらって離婚が成立した
奥様としてはご主人との関係を修復するか離婚か迷っておられたそうだが、路上でいちゃつく写真を見てご主人に愛想が尽き、離婚の決意が固まったと後から仰っていた。

◆事例6 不倫旅行は温泉で!

依頼者は40代男性。同じく40代の奥様は衣料品店の店長をしている。
奥様の財布からラブホテルの割引券を見つけたとのこと。99%浮気は確定のようだ。
今回、奥様が友人と1泊で旅行するので、調査の依頼があった。

実は、ラブホテルの会員証や割引券をみつけたという相談はちょくちょくある。
数百円の割引のために、そんな危険物を残すんじゃないよ!って思う。なんでそんなに警戒心がないのかと不思議でしかたない。

依頼者の話を聞くと、これまでも、スタッフとの飲み会やミーティングという理由で帰宅が遅くなることがあったそうだ。仕事柄、奥様はファッションに気を配り若々しく見えるとのことで、ご主人も気が気ではないのだろうと思いながらお話を聞いていた。
ところがいただいた写真を見ると、失礼だが普通のおばさんとしか見えない。ご主人、あばたもえくぼってヤツですか?
通常なら、空いた時間に下見をしたり対象を確認したりするのだが、今回は面談が旅行の前々日という慌ただしい依頼だったため、ぶっつけ本番で調査となった。

当日は確認時間を取るため、約2時間前に現地に到着した。
対象のお店はショッピングモール内にあり、まず対象の車両を確認。調査車両を近くに停めて、車内にカメラをセットする。
それから店内で対象を確認した。お店のスタッフは4名だが、対象が見当たらない。
おかしいなと思いながら観察していると、「店長!」と呼びかける声がした。対象が来た!と思ってそちらを見ると、さっきから店内にいた女性ではないか!

おばさん体型のはずがスラリとしてて、年齢もかなり若く見えるし、写真とのギャップが絶大だった。先に確認できて本当に良かった。
これまでも写真と実物がずいぶん違うことはあったが、実際に見ればまず見分けられる
実物を見て、本人かなとすら思えなかったというのは記憶にない。

終業時間がわからないので調査員一人は車両に残り、一人は社員通用口に張り込んだ。自家用車を置いたまま、別の車両に乗り込む可能性もある。
対象はまだ明るいうちに出てくると、自身の車両で自宅に帰った。一度、子供さんと買い物をして戻り、それから1時間ほどして車両で自宅を出た。

車両は40分ほど移動し、隣の市のJR〇〇駅に着いた。そろそろ暗くなってきている。
駅前のロータリーで3分ほど待っていると、駅から出てきた男性が乗り込んだ。ラフなスタイルで、20代後半から30ぐらいに見える。大きなバッグを持っていた。
そこから10分移動して、二人は小さな中華料理屋に入った。窓際に座っているのが見えたので、店内に入らず外で待機した。
積もる話があったのかもしれない。2時間近くして出てくると、二人は移動を開始した。もう20時をだいぶ回っている。このままホテルに直行するかな、と思っていたが、車両は高速道路へと入って行った。

高速に入ると対象車両はずいぶんとばして走る。
途中、サービスエリアにも立ち寄り、仲良く飲み物を飲んで休憩する姿も押さえることができた。
いつも思うが、いい年をして痛々しいウキウキぶりを見せる不倫カップルは多い
もう周囲がバラ色に染まってるんだろう。

最終目的地は、150km以上離れた隣県の○○温泉だった。
「温泉旅館を予約してるかも。満室だと自分たちは入れないし調査がやりにくいな」と考えながら尾行していると、車両は温泉街を抜けていく。照明のない田舎道を5分ほど走って、ラブホテル街の一軒に入って行った。
ラブホテルに入るところを撮影し、私たちも同じラブホテルに入った。

このラブホテルは駐車場がシャッター付きのガレージになっていて、対象車両が確認できない。ラッキーなことに、対象車両が入ったガレージの斜め向かいの区画に入ることができた。
対象はシャッターを閉めているが、手動式なので開けたままの区画もある。こちらは車内にカメラをセットするので、もちろん閉めない。
車両にはカメラを1台セットして回しており、待機した調査員1名も後部座席でカメラを手に構えている。

翌朝11時10分、シャッターが開き始め、ラブホのガレージ内で男性が荷物を積み込むところ、運転席に座った対象の顔、すべて撮影できた。

その日は観光地でいちゃつきながら夕方に○○駅まで戻り、男性は降車した。
ここで尾行対象を切り替え二対の男性を追尾しようとしたが、男性は付近にバイクを置いており、夕方の渋滞ですぐに失尾してしまった。バイクはバイクでないと尾行が難しい。

結局、次の機会に男性を特定できたが、お店のお客様で付き合い始めて半年ほどだった。
奥様の方が夢中になっていたようだが、子供さんもあって家庭を壊すまでのつもりはなく、ご主人との話し合いの結果やり直すことになったそうだ。

◆事例7 初の不倫はネットカフェ?

依頼者は30代の男性。アラサーの奥様の外出が増えて、浮気を疑っておられる。
子供さんを実家に預けて友人と外泊したいと伝えられたが、その日の行動を確認してほしいとのこと。

当日、17:00から自宅付近で張り込みを開始した。
自宅は団地内の一戸建てで、付近に車両を駐車するところがない。
幸い斜め向かいに空き家があったので、依頼者宅に向けてカメラをセットし、少し離れたところに停めた車両内で映像を監視することにした。

19:30ごろになって、ようやく対象が車両で移動を始めた。
暗い道から主要道路に出ていくまで、尾行を警戒している様子は見られない。

対象車両は30分ほど走って郊外のイオンモールに入り、駐車場をうろうろし始めた。
どうやら、ここで誰かと待ち合わせをしているようだ。
1つの区画に対象の車両が駐車すると、間もなく黒い軽乗用車が近づいた。
対象が自分の車両から降りて、軽乗用車に乗り込んだ!

軽自動車はそのまま駐車場を出て15分ほど移動し、焼き肉屋の駐車場にに入った。
私たちが行く赤ちょうちんの焼き肉屋ではなく、ややお高めのゴージャスな焼き肉屋である。
予約してあるのか、車内で十数分の時間待ちをして、焼き肉屋に入っていく
一緒にいるのはやはり男だ!
茶髪で30代半ばに見える。

約2時間後の22:30ごろ、焼き肉屋から出て二人が向かったのは、インターネットカフェ
急いで調査員も中に入り、二人が入るブースを確認した。
私たちも会員登録したのだが、残念ながら隣接するブースがすべて埋まっている。
かろうじて、通路を挟んで斜め向かいのブースに入ることができた。

10代~20代だと、インターネットカフェで性行為に及ぶのを確認したことがある。
だが、30代となると微妙だ。
焼き肉屋に行ったことを見ても、お金がないわけではない。
行為をするならラブホテルに行くだろう。

通路は防犯カメラで録画されているので、監視するのが難しい
他のブースをのぞき込んだりするところを見つかれば警察沙汰になりかねないし、防犯映像の証拠が残るので言い逃れがきかない。
ブースの扉の下が20cmほど空いているので、とりあえず、こちらの靴の中にカメラを仕掛けて対象のブースの出入りを撮影することにした。
何度かトイレや飲み物を取りに出る姿が撮影できた。

途中で店員の様子をうかがいながら、3回ほど仕切りの上部からブース内を撮影したが、2人が行為をしている様子はなかった。
ただ、3回目には着衣のまま抱き合って眠っている2人が撮影できた

結局、二人がそこを出たのは翌朝の8:40ごろ。
まっすぐにイオンモールに向かい、駐車場で別れた。

男性を尾行すると高速で50分移動し、ファミリーマートに入って行った
なかなか出てこないので私も店内に入ったが、男性が見当たらない!
え?え?え? 店から出るのを見落とした?
この時は本当に焦った。

男性はカウンター内にいました!
名札もつけている。
どうやらお仕事だったようで、タフな野郎だ。

その後の調査で、男性はファミマのアルバイトをしていることが分かった。
奥様とはマッチングアプリで知り合い、この日が初日だったとのこと。
30代の初対面の男女が、インターネットカフェでお泊り??
いろいろ不思議な感じがする関係だったが、最終的にはラブホの出入りが撮れて確定

ご夫婦はやり直すことになった
男には慰謝料を請求。
男は独身だったが、女性が結婚していることは知っており、高い火遊びになってしまった。